漆喰磨きとは漆喰を鏝で磨き続け、鏡面に仕上げる工法の事です。
磨き壁は白漆喰で施工されているケースが多いのですが、なかには 油煙を混入させた 黒磨き や、 弁柄を混入させた 赤磨き などがあります。
また、壁とは別に 出隅の面部分だけ白く磨く場合を、 面白(めんじろ) と呼び、 面部分だけを黒く磨く場合を 面黒(めんぐろ) と呼びます。
壁と出隅が色分け(例えば壁は黒漆喰で、出隅は白漆喰)で磨き壁を施工されている建物はとても美しく、その美しさに比例して凄い技術力と手間暇の必要な左官仕上げなのですよ。
磨き壁を施工する時に使う “ 磨き鏝 ” はとても硬度のある鏝で、制作するには途方もない手間と技術が必要である事を聞きました。
その為、磨き鏝を作る事が出来る鏝鍛冶は全国で数少ないのですよ。
今後の後継者不足も気になりますね。
漆喰磨きは表面強度がとても強く、風雨にも強いので外壁(庇がある壁)に用いられてきました。
伝統的な建物に施工されている仕上げ方法で、全国各地の文化財なので見る事が出来ます。
しかし、日本各地で仕上げられてきた漆喰磨きの技法は 《 秘伝 》 とされているケースが多く、残念ながら 秘伝を伝えられずに技法が消えていったケースも少なくない と聞きました。
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