日本で言う 砂漆喰 もある意味、 石灰モルタル だと思ってください。
エジプトにあるピラミッド や ヨーロッパの外壁 などで古くから使われてきた大変歴史のある材料です。
水硬性の材料(セメント、水硬性石灰など)が発明されるまでは、この石灰モルタルが建築に使われてきました。
最近では、西洋漆喰の既調合製品が流行っておりますが、殆どがこの石灰モルタルだと思われます。
ただし、モノによっては樹脂混入の可能性も否めません。
良く見極めてから使いたいですね。
何故、樹脂がいけないかというと、 石灰モルタルが本来持っているはずの 《 自浄作用 》 と 《 呼吸機能 》 を妨げてしまう ので、樹脂の入った材料を外壁に使えば汚れやすくなります。
その汚れ方が自然素材独特の渋味や味のある朽ちた感じではなく、ただ単に汚い汚れとなるのですよ。
ジョ○パット等を見れば良く分かると思いますが、不自然な汚れなのですよね。
だから、余計に汚く感じるのです。
石灰モルタルの特徴としては、 《 浄化作用 》 と 《 消臭効果 》 が期待できる事の他、 《 表面強度が強く耐久性に優れている事 》 ですね。
日本の漆喰と同じく、長い時間を掛けて二酸化炭素を吸って石灰岩に戻ろうと変化していきます。
つまり、年月が経てば経つほど より強度が増す という事なのですよ。
ただし、外壁で使うには西洋人のように良い意味での “ アバウトな感覚 ” が必要かもしれません。
石灰モルタルは強アルカリ性でカビには比較的強いのですが、それを過信し過ぎず 《 自然素材特有の侘び寂感 》 を楽しみたいですね。
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